TNK25 vol.3-final-

11月も終わりに近付き、すっかり寒くなってきた今日この頃。

街を歩いていても年末ムードが漂い始めていて、kotatsu feat mikanが恋しい季節になりました。

今年で27回目の年越しになるわけですが、27年も生きてきたら今までいろんな人と出会う事が出来ましたが、そんな出会いの中でも、特に魅力に溢れた人っていうのはいるもので。

ただ、漠然と魅力的な人といっても、例えば面白い人、カッコいい人、刺激的な人など、どうゆう人に魅力を感じるかは人それぞれ。

じゃあ魅力的な人に共通する点は何なのか。


そんな事を仕事の休憩中に考えてた時、コンビニでふと手にとって立ち読みした1冊の本。

本のタイトルは忘れたんですが、著者は斉藤一人という「銀座まるかん」の創業者で長者番付でも常に上位にランクインする実業家。

その本の中にこんな一文がありました。

「人の魅力の根本は‘また’である。」

要するに魅力的な人に共通するのは、『また会いたい』と思われる人であるということ。


なるほど。


そう思った僕は、隣で同じように雑誌を立ち読みしてたTNK25こと田中君25歳に問いました。

※田中君=john mayerAKB48をこよなく愛すギターリストで職場の後輩。


僕「田中君はどんな人に対してまた会いたいて思う?」

田「そうっすね。僕頬っぺたがふっくらした女子が好きなんですよね。そういう子はやっぱり思いますかね。」

彼の性欲の深さがそうさせるのか、早くも女性限定で話が進み始める。

田「AKBのメンバーやと…」

二言目で一気に女性限定からAKB限定にまでもっていく圧倒的な展開力。

この段階で既に60億人分の48人に絞ってきた田中君は更に話を進める。

田「見て下さいよ山田君、この頬っぺた。」

彼が指差した先には、雑誌の表紙を飾るAKBのメンバーが。

田「こうゆう頬っぺたが理想的なんですよね。」

もはや話の論点が『また会いたい人』から『AKBの中で誰が好きか』にズレながら、頬っぺたの関係ない他のメンバーまで何人か紹介され、田中君は最後にこう言い放ちました。

田「山田君、わかる?」

上から目線で先輩後輩の垣根すら飛び越えてきた田中君25歳。


ただ、確かにAKBといえば今や押しも押されぬ日本のトップアイドル。

テレビで見ない日はないし、ライブのチケットは即完売状態らしいです。

そう考えると田中君の言ってた事も決して間違ってないのかなと。

というのも田中君は以前AKBの事をこう言ってました。


田「AKBは自分たちの劇場を持ってて、そこに来てくれる目の前のお客さん1人1人と真摯に向き合ってきたからこそ今の人気があるんです。」


田中君はふざけたフリをしてるけど、もしかしたら、

‘大切な事はいつだってシンプル。目の前の人を大切に出来る人が魅力的な人なんだ。’

実はこうゆう事を僕に伝えたかったんじゃないだろうかと気付きました。

ごめん田中君。

あまりにも浅はかな解釈をしてしまってた自分が急に恥ずかしくなり、情けなくなったと同時に、大切な事を教えてくれた田中君に謝ろうと顔を上げると、



彼、





尋常じゃない細く鋭い目付きで、










AKBの袋とじ覗いてました。









やっぱり田中君には、









もう会いたくないです。