アップル劇場

今や押しも押されぬ携帯界のエースに成長を遂げたiphone

iphoneを持っていない僕も、多種多様なアプリなど、その魅力を知れば知るほどiphoneの事が気になり始め、

街を歩いていても、TVを見ていても、気付けばいつもiphoneの事を考えている自分がいました。


しかし、そんなiphone欲が最高潮に達し、いざ購入しようと思った矢先、先輩iphoneユーザーである片木氏から衝撃の事実を聞かされました。

片「パワーブックではiphone使えへんのやって。」

心ない彼女の容赦ない一言に僕は愕然としました。


というのも、僕はMACのパワーブックというパソコンをかれこれ6年くらい使ってるんですが、パワーブックは古いタイプなので最新のiphoneとは同期出来ないと。

つまりパソコン自体を買い替えなければiphoneが使えないということです。


どうしても信じられなかった僕は、直接ソフトバンクショップに行きました。

店に入ると綺麗な店員さんがたくさんいましたが、天性の嗅覚をいかんなく発揮し、その中で1番綺麗な店員さんを見つけ訊ねました。


僕「あの、僕パワーブック使ってるんですけど、iphoneて使えないんですかね?」

店員「パ、パワー…?もう一度よろしいでしょうか?」


パワーブックという存在自体を知らないのか、僕の声が低すぎるのか、もう一度聞き直してくる店員さん。


僕「いや、僕MACのパワーブックっていうパソコン使ってるんですけど、それでは古くてiphoneと同期出来ないって聞いたんですけど。」

店員「パワーブックがどうかされましたか?」


どうやら後者のようでした。



店員「OSは分かりますでしょうか?」

僕「10.4です。」

店員「あっ、10.4。ふふ、10.4ではiphoneは対応してないんですよぉ。」


鼻が持つ本来の『匂う』という人間の機能を無視した、鼻で『笑う』という暴挙に出た綺麗な店員さん。

OS10.4では綺麗な店員さんに相手してもらうには身分不相応だと分かり、僕は店を後にすることに。



しかし、その後も諦めきれなかった僕は家に帰ってネットでも調べてみたりしたんですが、

【パワーブックでiphoneを使う事は不可能。事実上アップル社はパワーブックを見放した】

と書いてるサイトまである始末。



これはあまりにもヒドイと。

仮にこれが会社員だったら、もはやリストラのレベルの話です。






アップル社内において、パワーブックの愛称で親しまれている力本は今年で入社6年目。


入社当時は周囲にも期待され、将来を有望視されていたが、 真面目な力本はそんな周囲からの期待が重圧に変わり、思うような結果が出せずにいた。


同期の愛歩津度が今や会社の重役となり、力本より年下の若くて優秀な後輩達がどんどん出世していく姿を遠くから眺めるだけの平社員生活。


力本は焦っていた。


力本「このままではリストラ要員に名を連ねるのも時間の問題。とにかく何か結果を出さなければ…。」


しかし、そんなある日、遂に力本にチャンスが巡ってきた。


ジョブズ社長に呼ばれたのだ。


アップル社では通常社長に直接呼ばれる事はほとんどなく、呼ばれるとしたら良い話の場合が圧倒的に多い。


力本「遂に俺にもチャンスが巡ってきた!」


力本は急いで社長室へ向かう。


向かっている途中、既に出世しアップル社の最前線で働いている周りの後輩達からも、

愛歩津度菜乃「おめでとうございます力本さん!」

愛歩津度達知「僕は力本さんの努力に気付いてましたよ!」

愛発土「力本さん!やったじゃん!絶対昇進じゃん!」

みんなが力本を祝福した。


しかし社長室のドアをノックし中に入ると、そこには悩ましげな顔で頭を抱える社長の姿が。


力本は何かあったのかと思ったが、社長に促されるままソファに浅く腰掛ける。


すると社長は開口一番、信じられない言葉を力本に告げた。


ジョブズ「いやぁ、ね…、力本君の頑張りは僕も充分認めてるつもりなんだよ?だからすごく言いづらいんだけど、愛不恩君がね…。」


愛不恩とは昨年入社したばかりの新入社員だが、入社するやいなや、飛ぶ鳥を落とす勢いで成績トップに躍り出た、今や名実ともに会社の顔といってもいい存在。


愛不恩に嫌われれば会社での将来はないとまで言われ、みんなが愛不恩に気に入られようと愛不恩の為に動いていた。


力本「え?あ、愛不恩が…、愛不恩の奴がどうかしたんですか?」


ジョブズ「いや…、うん。愛不恩君がね…、君のような古いタイプの人間は今後足手まといになるから会社に必要ないんじゃないかと言うんだよ。力本君…わかって…くれるよね…?」


社長の言葉に力本はただ呆然とするしかなかった。


こうして昇進という夢を打ち砕かれ、会社にも見放された力本に残された道は、もはや会社を去るのみだった。






ぐらいのレベルの話です。




だいぶ話がそれた感は否めないですが、


要は現在アップル社においてパワーブックの存在価値なんてゆうのは、こんなものなんだとゆう事を嘆きたくて、長々と書いてしまいました。


ただ一つ言わせてもらいたいのは、


このアップル社の話、





特にオチ、




ありません。





オチないです。





落ちないです。






リンゴなのに。






ニュートンもびっくり。